今年の５月、ある駅の構内にてコーヒー缶が破裂し近くにいた女性が怪我を負うという事件がありました。
原因は蓋つきのアルミニウム缶と缶の中に入れられたアルカリ性の洗剤。アルカリ洗剤に含まれる水酸化ナトリウムとアルミニウムが反応すると水素が発生するのですが、密閉された容器では水素が溜まり続けるため最後には容器が破裂するというものです。今回の件も缶の持ち主が勤め先で使用している洗剤を自宅に持ち帰るためアルミニウムのコーヒー缶に入れたことで起こりました。

洗剤には使い方を間違えると思わぬトラブルを引き起こすものが存在します。当社では、今回のような事故が起こらないよう従業員に対し洗剤の種類や取扱い方法・注意点について従事者研修や日めくりにて繰り返し教育を行っております。

なお、アルミニウムはアルカリだけでなく酸にも弱い両性金属です。アルミサッシなどの清掃には中性の洗剤を使いましょう。
また、アルミニウムの食器や調理器具を食器洗浄機で洗うのも良くありません。高温でアルカリ性の洗浄液にさらされるため腐食の原因となります。